今回のAV出演にご協力してくれたのは、成人式を迎えたての“あかりちゃん”現在は都内のネイルサロンで働いている女の子です。今日はこの“あかりちゃん”を紹介させてもらいますね。先週水曜日の夕方、事務所に一本の電話が鳴りました。ナンバーディスプレイには登録されていないケータイからの着信通知が表示されていました。だいたいこのパターンはプロダクションの営業担当か、AV出演を覚悟に決めた女の子が直接電話をかけてくる流れです。案の定、今回は後者でした。電話の向こうにいる女の子は繁華街にいる為か、びくびくした様子の声が雑踏に紛れ聞き取るのに苦労をしました。電話をかけてくれた彼女はつい先ほど仕事を終えたばかりで、職場から帰宅する前との事でした。僕はこの後特に急ぎの用事もなく、電話番だけで時間を費やすには勿体無かったので、電話を掛けてくれた彼女に今日この後面接に来れるかどうか聞いてみました。彼女も急な展開であったためびっくりしている様子だったが、少し沈黙の後、すこし震えた声で大丈夫ですと答えてくれました。彼女の職場はここから二駅しか離れていない場所でした。この事務所の近辺を説明したところ、彼女も仕事の都合で何度か来たことのある場所だったとのことで、意外とトントン拍子で彼女と面接を組むことが出来ました…が、電話越しの様子を思い返してみると、面接をバックレられてもおかしくないかなとも思ってました。正直なところ、結構この手のパターンはバックレ率も少なくはないのです。ダメ元で事務所に待機していると、再び事務所の電話が鳴りました。彼女からでした。彼女は事務所の看板が見えるところまで来ているとの事だったのでそのまま事務所が入っているビルの案内表示に従って来る様に促しました。コン…コンコンッ…。華奢な女の子の手でノックする音が聞こえ、最初の電話から約40分、やっと今回の電話の主との対面が出来ました。「初めまして。あのー…電話で…あの、あかりです。」そういえば、これが初めての彼女の自己紹介だったなと気づきました。今風で、どこにでもいそうな女の子ですが、第一印象も決してマイナスなものを出さないようにしている様子も、なかなか健気でかわいいなと思いました。そんな彼女をソファーに座らせて、紅茶を飲みながら簡単な書類を書かせました。まだ彼女は雰囲気に慣れていないせいか、綺麗に手入れをしているような髪を���きりに触っていました。出来上がった書類に目を通すと小さいころから習字を学んでいた様な女性らしい凛としたなめらかな筆線が並んでいました。簡単な書類といっても、こういう仕事なので下ネタの質問もあります。そこにもちゃんとした文章で回答が書かれていました。「真面目な方なんですね、あかりちゃんは」経験人数の少なさ、遊びでHした事がないなど、この様な面接をしなれているせいかそのギャップの感想を彼女へ言いました。今回の応募したきっかけを改めて彼女に聞いてみました。書類に記入してあるネイルサロンの仕事に憧れ、地方から一人上京し生活をしているようですが、研修期間中の待遇は拘束時間が長い割に時給は高いとは言えないようです。将来、フリーネイリストとして働く為もに検定受けたいとのことですが、なかなかそこまでお金が貯まるまでには時間が掛かりそうだと、あかりちゃんは表情を曇らせます。将来の自分の為に、今の自分を投資する…少しニュアンスが違うかもしれないですが、夢を実現させる為に勇気を振り絞って電話しました、という彼女の言葉に正直胸を打たれました。今どきの若い子でも遊ぶ金欲しさではなく、信念もってやってくるのは珍しいことです。彼女が紅茶を飲み終える頃に合わせて、この後早速撮影をしてみないかと切り出してみました。これで夢が少し近くなるといいねと、謝礼の封筒を手渡ししました。彼女は会釈をして封筒をカバンに詰め込みました。時間と待ち合わせ場所と男優の手筈は既に整っているから、あとは二人っきりになって頑張ってきてねと伝えると、彼女は「緊張してきたぁぁぁ!」って今日初めておどけて見せました。彼女が出発した後、窓の外を見ると僕に気付いて最後の会釈をしてくれました。このあとの事は、二人っきりになった様子を収めたビデオだけが知っています。いい画が撮れていることを願うばかりです。でも彼女なら大丈夫でしょう。今日の面接で、少し口の悪い部下にも自慢が出来そうな気がします。