新近親遊戯 続・蔵の中の私 ＜十＞ 紫彩乃

母が原因不明の熱病に倒れて、早や一ヶ月…。最近では歩くことすらままならなくなっていました。ところが、ある夜のことでした。突然、人形のような無表情な母が僕の部屋の前に立っていたのは…。「母さん！起きたりして大丈夫なの？」その時でした！いきなり僕の全身に接吻の雨を浴びせたのです…。